聖アーノルド・ヤンセン小聖堂(南山教会)

 ミサ・感謝の祭儀  

 

 

 『イエスは彼らに言われた、「わたしは苦しみを受ける前に、

あなたがたとこの過越の食事をしようと、切に望んでいた。」』

ルカ 22:15

 

  ミサは、カトリック教会において行われる最も聖なる祭儀です。この祭儀は、主イエス・キリストの最後の晩餐に由来しています。イエス・キリストは十字架に付けられる前の夜に行われた食事のとき、パンとぶどう酒の杯を取り、感謝の祈りをささげてから弟子に与えて、「これは、あなたがたのために渡されるわたしのからだである。これは、わたしの血の杯、あなたがたと多くの人のために流されて、罪のゆるしとなる新しい永遠の契約の血である。これをわたしの記念として行いなさい。」と言われました。これによって主は、ご自分を捧げられると同時に、ご自分の受難と死を予告され、その意義を説明されました。その時以来、キリストの教会は主イエスのことばに従って、救いをもたらしたキリストの死と復活を想い起こしながら、最後の晩餐の式を繰り返し、キリストの愛の奉献を記念することによって、それを再現しています。

  信者はミサの間に、神のことばである聖書の朗読を聴き、この二千年前と同じ食卓にあずかり、キリストのからだである聖別されたパン(ご聖体)を拝領します。こうして、キリストの死と復活の記念であるこの祭儀に参加することによって、わたしたちを最後まで愛し、わたしたちのために御自分の命をささげてくださった主イエスに心を合わせ、愛の交わりを持ちます。

 ミサ聖祭を祝うことによって、わたしたちは、神が与えてくださったすべての賜物、とくに創造、あがない(救いのわざ)、聖化に感謝します。それで、ミサは、「感謝の祭儀」とも呼ばれています。

 

  

 カトリック信者でなくてもミサに参加することができます。ただしい、聖体拝領(キリストの体となっている小さな白いパンを受ける儀式)は、カトリック教会において洗礼を受けて、ふさわしい準備が出来た人にかぎられています。その他の方は、司祭の祝福を受けることができます。司祭の祝福を受けたければ、列に並び、司祭の前で手を合わせ、「祝福をお願いします」と言って、軽く頭を下げてください。

 

ミサには式次第が定められており、大きく5つの部分から構成されています。

 

1.開祭  2.ことばの典礼 3.感謝の典礼 4.交わりの儀 5.閉祭

 

ミサ・感謝の祭儀の式次第 (説明付き)

子供とともににささげるミサの式次第